光や色彩そして感覚をテーマに、絵画やインスタレーションなど精力的に作品を発表し続けている曽谷朝絵。今回はお母様の俳句とコラボレーションします。ことばと絵のセッションをお楽しみください。
「この状況下でこそ改めて見えてきた大事な人への想いや、見過ごしていたコンテンツを形にしようと『母の詠んだ俳句10句に絵を描く』というプロジェクトを始めた。東日本大震災をきっかけに俳句を始めた母の句は日常の輝きを素直に掬っていて、つられて私の絵もやけに素直になった。図らずも二つの災害を機に生まれたこのプロジェクトを、失なわれた日常へのラブレターを書くように、回復への祈りを込めて進めていこうと思う。(曽谷朝絵)」
ふと見たる鏡の堅さ白露かな

残照も押込まれたる落葉籠

PROFILE
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- 画家
- 曽谷朝絵
光や色彩そして感覚をテーマに、絵画とインスタレーションの両面で制作している美術家。「東京藝術大学大学院博士後期課程美術研究科油画専攻」にて博士(美術)取得。「昭和シェル石油現代美術賞」グランプリ、「VOCA展」VOCA賞(グランプリ)、「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」、「神奈川文化未来賞」、「CSデザインアワード優秀賞」他受賞多数。水戸芸術館や資生堂ギャラリー、西村画廊などで個展。国立新美術館や市原市湖畔美術館、セゾン現代美術館、府中市美術館などでグループ展。NY(NYC Dot Art)や西安(Mandy Plaza)、LAなどでパブリックアートや展覧会を制作。文化庁在外研修員としてNYに、TOKAS 派遣クリエイターとしてバーゼルに滞在。作品集「曽谷朝絵 宙色(そらいろ)」(青幻舎)など。
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- 曽谷晴子
2011年に都内のダンス教室の帰りに東日本大震災にあい、神奈川の自宅に帰宅困難となる。やむなく一晩過ごした居酒屋で隣り合わせた人に俳句教室に誘われて俳句を始める。その月に、俳句結社「銀漢」に入会。2015年「銀漢」の同人になる。
2014年鎌倉全国俳句大会において「虚子立子記念館賞」、2015年井上井月俳句大会において「伊那市長賞」及び「角川『俳句』賞」を、2019年井月忌俳句大会において「堀内功賞」受賞。2019年より公益社団法人俳人協会会員。
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